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鳥取大学の学生が

テレビ制作の裏側を取材!

~日本海テレビ『One LIFE&NEWS』が放送されるまで~

みなさんはニュースが放送されるまでに

どれくらいの人が関わっているかご存じですか?


実は番組の放送までにたくさんの人の努力があるのです!


先日、日本海テレビで放送されている

『One LIFE&NEWS』制作現場を取材させていただきました。


その時に私が感じた

魅力あふれるスタッフのみなさんのお仕事をご紹介します!

『One LIFE&NEWS』とは?

2024年7月1日から始まった新番組『One LIFE&NEWS』

山陰のニュース、天気予報だけでなく、お出かけスポット特集や視聴者アンケートなども実施。

これを見れば山陰のニュースがまるわかりです。


そんな『One LIFE&NEWS』の裏側知りたくないですか!?

『One LIFE&NEWS』が放送されるまで

放送は15時48分からですが、取材は朝からスタート

水産物の初競りなどテーマによっては早朝からの取材もあるそうです…


私が密着をさせていただいたのは7月8日月曜日。

「夏の交通安全県民運動」の式典とパレードの取材に同行させていただきました。

取材

9:20  会社出発

9:30  取材先到着

10:00   取材開始

11:00   帰社

社用車で取材先へ向かう、カメラマンの田村さんと記者の澤田さん。

カメラマン:田村さん

記者:澤田さん

運転席は記者、助手席はカメラマン。

これには理由が…


実は、何か起きた時にすぐカメラで撮影できるようカメラマンは助手席でカメラを抱えているのです!

カメラマンの信念を目の当たりにした瞬間でした。

取材先に到着すると、

記者の澤田さんはまず関係者の方々へ挨拶を行い、

式典とパレードの流れや参加者数など、

事前に得られる情報を収集。


その間、カメラマンの田村さんは

カメラを設置し場所取り完了。


取材の準備が整いました。

式典開始まで時間があったので、お二人にお話を伺いました!

Microphone Audio Device

カメラマン 田村さん

鳥取県出身で、カメラマン歴8年目。

初めて自分が撮った映像がテレビで放送された時のことは今でも覚えているそうです。


毎日異なる現場で取材をすることは大変だけれど、

取材先の人に「取材してくれてありがとう」と言われると嬉しいと語っておられました。

Microphone Audio Device

記者 澤田さん

鳥取県出身の澤田さん。

現在は他部署に所属しておられるのですが、

この日は学生の密着取材に合わせ2年ぶりの記者を担当。


取材対象者の熱意や思いを映像や言葉で伝えることができるので、記者の仕事は楽しいとのこと。


1日に2~3件の取材を行うことや、取材中に突然次の取材が入ることもあるそうで、

忙しさはあるものの、やりがいの方が大きいと笑顔で語ってくださいました。

いよいよ式典の取材スタート。


式典をカメラで撮影する田村さんの後ろで、

メモを取る澤田さんの姿が。


「これが取材かぁ。すごい!」とわくわくしながら

お二人の姿を見ていました。

田村さんは式典の途中でカメラを抱えて場所を移動し、他の画角からも撮影。

広い画から狭い画、さらに右や左など様々な方向から撮影をするようにしているとのこと。


パレードでは、参加者の方々が行進をするため、先回りが必要。

熱い中、走って先回りし撮影をするカメラマン田村さんの姿はとてもカッコよかったです。

田村さんはカメラマンの魅力を

「同じ画は二度とないから緊張感がある。でも、その分やりがいもある」と語ります。

視聴者に情報を届けるために必要不可欠なお仕事。とっても魅力的ですね。

式典とパレードが終わり、インタビューを終え、取材終了...ではなく、

澤田さんは交通事故の件数や取材対象者の名前などを最終確認していました。


間違った情報を放送することが許されないテレビ。

このような入念な確認のおかげで、私達は日々正しい情報を得ることができているんですね。


無事取材が終了し、澤田さんの運転で会社に戻ります。

原稿作成・編集

11:00 帰社、原稿作成・編集

12:00 昼食

13:00 原稿作成・編集再開

同行した取材の原稿作成・編集作業の見学をさせていただきました。


まずは原稿を作成。

式典やパレードの様子に加えてインタビューで得た情報が盛り込まれ、あっという間に完成しました。

気づいた時には完成していてびっくりしました!

続いて、編集作業。

カメラマンの田村さんが撮影した映像を切り取って繋げていきます。

どこを切り取るかで視聴者への伝わり方が変わるかもしれないと思うと、重要な作業ですね。

編集機の操作は難しそうでした。


細かい微調整を重ねて完成。

ニュースとして放送されるのが楽しみです!

clapperboard doodle illustration

エピソード

11:40から放送される『NNNストレートニュース』では、山陰のニュースが放送されます。


しかし、11:20。

放送予定のニュースが完成しておらず報道制作部がバタバタ。

放送時間は決まっているため、緊張感が走ります。

このニュースを取材したのは新入社員の記者、大坪さん。


取材先への確認が難航し、原稿が確定しないのだそう。

先輩が先方へ確認し、カメラマンの田村さんが編集をサポートするなど、

報道制作部一丸となり、11:33、何とか完成しました。

無事に『NNNストレートニュース』で放送することができ、一安心。


間違った情報が許されないという責任感のある仕事だと感じました。

チームプレーを目の当たりにすることができました。


無事に一仕事を終えた大坪さんにお話を伺ってみました!

Microphone Audio Device

記者 大坪さん

入社1年目の新人記者。

佐賀県出身で、大阪で過ごした大学時代は、

あまり積極的に人と関わらないような生活を送っていたそう。

そんな中、人のために必死に頑張る友人に感化され、

人の命を守る報道に興味を持ったとのこと。


様々な分野の取材で頭の切り替えが大変だったり、

早朝からの取材で生活リズムがバラバラであったりと、

大変なことがたくさんあるものの、

名刺1枚でどこへでも行くことができるし、

色々な人にお話が聞けるため楽しい

とおっしゃられていたことが印象的でした。


記者の魅力は、自分が書いた文章が視聴者に届くこと。

影響力が強いメディアである分、責任感ややりがいが大きいそう。


特に若者のテレビ離れが進んでいますが、

災害時に一番信頼されるのはやはりテレビの情報。

災害時に命を守る報道に関わりたいと夢を語ってくださいました!

社員食堂

原稿作成と編集作業の合間に社員食堂にてお昼をいただきました。

私が頂いたのはこちら。

「日替わり定食」(300円)。

なんとタルタルソースかけ放題でした!

これが300円で食べられるなんて最高ですよね~

こちらは「カレーライス」(200円)。

別料金で卵焼きなど小鉢を付けることもできます!

お昼を食べていると・・・


新入社員の大坪さんが急いでご飯をかきこんでいる様子が。

午後の取材まで時間がなく急いで食事をされていました。

午前中もお忙しそうでしたが、午後からも大忙し。


新人でもここまで仕事を任せてもらえるなんて、良い職場だなと感じました!

社員に優しい社員食堂でした!!

ごちそうさまでした。

美術

昼食から戻ると、『One LIFE&NEWS』に向けて着々と準備が進んでいました。


ニュースを見ていると目にするスーパー(テロップとも言われる文字情報のこと)。

テンプレートに入力するだけだと思っていましたが、

文字の間隔、字体、位置、色など、細かく微調整を行っておられたのは、美術スタッフのみなさん。

じっくり観察していると、どんどん分かりやすいものになっていき、びっくりしました!

ニュースとして放送された時、どんなスーパーになるのか楽しみです。


1つのスーパーはたった2~3秒ほどしか出ないものもありますが、

とことんこだわる姿は、まさに縁の下の力持ち!


美術さんのおかげで、私たちに分かりやすいニュースが届いているのです!

本番前

14:30 準備・打ち合わせ

14:50 カメラ・マイクチェック・リハーサル

『One LIFE&NEWS』の放送に向けて、準備や打ち合わせ、リハーサルが始まり、

いよいよ本番が近づいてきました。

放送技術部や報道制作部のスタッフさんたちが

マイクの準備や音声の調整、カメラの切り替えやスーパー出しの確認などを行っておられました。

入念に打ち合わせやリハーサルも。


放送に至るまで、たくさんの人が様々な準備をしているのですね。



アナウンサーの方々にもお話を伺いました!

いつもテレビでニュースを読まれているアナウンサーさんですよ~

Microphone Audio Device

アナウンサー 中山さん

©日本海テレビ

鳥取県出身。

もともとアナウンサーを目指していたわけではなかったそうですが、

現在はアナウンサーとして大活躍されています!


しかし、中山アナはアナウンサーの枠に収まることはありません。

「自分が見たこと、感じたことを伝えたい」との思いで、

記者として取材をすることもあるそうです。


テレビ局のお仕事には、

世の中の全ての分野に関わることができるという魅力があるとのこと。

テレビ局で働いていなかったら、関われなかったこと、

人がたくさんだとおっしゃられていました。

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アナウンサー 岩本さん

©日本海テレビ

大阪府出身。

テレビが大好きで、アナウンサーを目指したという岩本アナ。


自分が経験したことを自分の言葉で、声で、

ダイレクトに視聴者に伝えることができるアナウンサーのお仕事に

やりがいを感じておられるそう。


また、テレビの魅力もお話してくださいました。


テレビをつけていて、

自分の興味のないことまで流れてくることってありませんか?


YouTubeだと調べた動画やそれに関連したものが流れます。

しかし、テレビはある意味一方通行。

そのため、知らない世界を教えてくれるものでもあると岩本アナは考え​ているそう。


確かに、YouTubeやインターネットでは自分が検索しなければ情報を得​ることはできませんが、

テレビはつけるだけで様々な情報が流れてきます。

視聴者の世界を広げることができるのはテレビの良さだと思いました。

本番

いよいよ本番!


生放送の緊張感がひしひしと伝わってきて、

ここにいて良いのだろうかと不安になりながら放送を見学させていただきました。

ディレクター、タイムキーパー、音声、カメラ、スーパー…

テレビの画面に映らない人がたくさんいるのです。

鳥取大学や環境大学の学生さんがアルバイトで生放送のお手伝いをしているそう。

緊張感のある現場を経験させてもらえていると語ってくださいました!

緊張感のある生放送が無事終了。

放送後は翌日の予定を確認し、勤務終了です。


記者さんは翌日の取材の情報収集をしてから

退勤する場合もあるそうです。

私も無事、1日の見学を終えました。

私が感じたテレビ局の魅力

直接スポットライトが当たるのは、“アナウンサー”。

しかし、そのスポットライトを当てている人もいるのです。


私が目にしたたくさんの人の努力


1日をかけてチームプレーで私たち視聴者に多くの情報が届いていることを知ることができました。

普段目にすることのない職種を知ることもでき、

1つのニュースを届けるのに、こんなにもたくさんの人が関わっていることを知りました。


どのお仕事も素敵だと感じました!

さいごに

私自身がテレビ局に興味があることから、もっとテレビ局の魅力を伝えたいと始まったこの企画。

快く受け入れてくださった日本海テレビの職員さんには感謝しかありません。


改めてテレビ局のお仕事の魅力を感じ、私もこんなお仕事をしたい

そう強く思いました。

この記事だけでは、テレビ局のお仕事の魅力を伝えることはできません。

ただ、少しでも伝わっていたら嬉しいです。


最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


繰り返しになりますが、

この企画にご協力いただいた皆様に感謝の気持ちを記し、記事を締めさせていただきます。

貴重な機会をいただき、ありがとうございました!

©日本海テレビ